低体温で出血傾向になるのはなぜか。簡単に解説してみます。

赤血球イメージ健康

冬山での遭難、けがの際は出血しやすいので危険というニュースを見ました。

・・・なんで?

と思い調べてみました。わかりやすいよう、ざっくりまとめさせていただきます。(専門家の方は温かい目で見てくださいませ)

低体温症とは

平熱より低い体温であることは分かります。

具体的に何度でしょうか。

平熱は36度~37度です。

そして低体温症は35度以下です。

31度を下回ると命に関わるようです。

ちなみにこの体温は体の芯の温度です。脇の下での測定ではないですよ!

極寒の冬でも、手足がどんなに冷たくても人の体の中心ってけっこう暖かいのですねえ。

MSDマニュアル 低体温症の記事を参考にしています。)

低体温で出血傾向になる理由

けがをして出血したということは、つまり血管が破れたということです。

出血を止めるためには破れた血管を塞ぐ必要があります。

血小板とか、血液凝固因子などが破れた血管を塞ごうとします。

なんと血液凝固因子は13種類もあります。ケガをすると、血小板とこれらの凝固因子が一気に反応し合い、ドミノのような連鎖反応がおこるのです。そうしてできあがるのが皆さんご存じのかさぶたです。

かさぶたを作ることで止血できるのです。だから、出血してしまったときはできるだけ早くかさぶたを作りたい!血管の傷を塞ぎたい!

しかし、低温では血小板たちの働きが著しく鈍くなってしまいます

低体温の時は血液の循環も悪くなるので、なおさら止血が遅れます。(傷口への血小板たちの到着が遅れます)

私たち自身も体が冷えると動きが鈍くなりますよね。血管内の血小板や血液凝固因子もまた、低温では動きが悪くなるのです。

冬山でケガをしたとき。体の中心の温度が平熱の36度だとしても、ケガをしているのは体の表面なので、ケガの部位の温度はもっとずっと低いですよね。雪山なら気温は氷点下に近いでしょう。外気に触れる体の表面は手や足など、末端であればあるほど冷たいはずです。

低温であればあるほど、血小板と凝固因子の働きが悪くなります

よって、破れた血管がなかなか塞がれず、出血がとまりにくい、出血傾向になってしまうということです。

さらに低体温症に陥っている人は体に力が入らない、意識がもうろうとするといった非常に弱った状態でしょうから、出血したところを手で押さえるなどの物理的な止血も難しいと思われます。

…今、筆者が分かる範囲で説明するとこんな感じです。訂正すべき点があればお問い合わせからご指摘くださいませ。

おしまい。疑問がすっきり解決されたら嬉しいです。

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