梅干し自体は酸性なのに、アルカリ性食品とされる理由を解説。

fried rice 健康雑学

こんにちはmonakaです。

長年放置していた謎を調べてみたのでまとめます。

いや、だって、梅干しがアルカリ性なわけないと思うでしょう。

梅干しにはクエン酸を含むっていうじゃない。クエン酸は酸性でしょ?

なのに、梅干しはアルカリ性食品だという。

しかもその調べ方が意味わからん。

一度燃やして灰にしたものを水に溶いて測定したときにアルカリ性を示すから☆

…ねぇ、なんでそんなことする?????

色々と疑問だらけになりながら、なんとか理解したので、分かったことを共有しますね。

酸性・中性・アルカリ性

酸性、アルカリ性というのは、水に溶かしたときのpH(ピーエイチまたはペーハー)の数値なんです。7が中性で、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性です。

口に入れて酸味を感じるものは酸性と思ってよいでしょう。

お酢、炭酸水、レモンなどなど。

アルカリ性はどういう味なのかな、よく分かりません。

思いつくアルカリ性のものは石けん、重曹…食べ物じゃないw

人間の体内は7.4くらいで弱いアルカリ性に保たれているそうですね。

ということは、お肉やお魚はアルカリ性なのかしら。

酸性食品・アルカリ性食品

で。

語尾に「食品」がついたとき、これは燃やす試験をした後の性質だということです。

肉、魚などの動物性の食材は、燃やした灰を水に溶かすと酸性を示すから酸性食品。

果物、野菜などの植物系の食材は、燃やした灰を水に溶かすとアルカリ性を示すからアルカリ性食品。

そういうこと~。

なぜ燃やして調べるの?

どうやら、私たちが食べた後、最終的な代謝産物としてどうなのか?を調べているようです。

口から入った食品は、胃、腸、肝臓、腎臓で分解されたり吸収されたりしますので、尿や便として排泄される頃には最初の姿はどこにも無いですよね。

身体の中で代謝され、変化したということです。

でも、どの食材がどう変化するのか調べたくても、同じものばかり食べるわけにもいかないので、

最終的にどう変化したのかを簡単に調べるために、昔の人は「燃やそう!」となったのではないかと推察します。

補足:元素の話

元素周期表をご存知でしょうか?

1族~18族があるのですが、

どうやら1族2族の元素(マンガン、リチウムなどアルカリ金属と呼ばれるミネラル類)を多く含む食品はアルカリ性食品に、15~17族の元素(酸素、硫黄、リンなど)を多く含む食品は酸性食品となるようです。

酸性食品とアルカリ性食品、身体にいいのはどっち?

イメージ的にはアルカリ性食品の方が、ヘルシーで健康的な印象です。

微量元素が不足すると体調崩しますからね。

マルチミネラルとして積極的に摂取すべくサプリメントが販売されているわけですし。

少し前(2000年頃?)には酸性食品ばかり食べると血がドロドロになるとか、強力なアルカリ性食品である梅干しを1日1粒食べよう、とかそういう健康法が取り上げられて流行ったりもしました。

年配の方は、そのとき覚えた知識を自慢げに披露してくださることがあるかもしれません。

でも、令和の現在は酸性食品、アルカリ性食品にこだわることなく、偏りのないよう、多くの品目、種類の食材をバランス良く取り入れる食生活が推奨されています。

野菜多めの食事は変わらず推されておりますが。

個人的には、プロテインを選ぶときに悩んだら、ソイにしようと思いました。(プロテインには植物性のソイプロテインと動物性のホエイプロテイン,カゼインプロテインがあります)

まとめ。食べる前と食べた後で逆になる。

食べる前の梅干しは酸性を示します。

でも、梅干し自体はアルカリ性食品です。

これは、梅干しが(燃やした後に)アルカリ性を示すミネラルを含むためです。

一覧表とか見てみると、酸っぱいものは大抵アルカリ性食品です。面白いですね。

例外はあるかもしれませんが、野菜、果物、豆類はアルカリ性食品です。

お米、パンなどの穀物はミネラルをほとんど含まないため酸性食品となります。

お肉、お魚はミネラルを含むものの、それ以上に酸素、窒素、硫黄などの成分が多いため、酸性食品となります。

けっこう、食べる前の食材そのもののpHと、食後の性質であるはずのアルカリ性食品・酸性食品の使い分けができていない文章が多くあって難儀しました。。

単語がわかりにくいせいですよね、私もずっと理解できていませんでしたから~。

以上です。

今、自分が口にするものはアルカリ性食品か酸性食品か、考えながら食事をすると少し楽しくなるかもしれませんねえ。